夜の歌

時々このまま消えてしまいたいって思うのは僕らは何故だか儚いものに憧れるから

みんなで食べるごはんはおいしい。

 

 

人のごはんの写真が好きだ。

知っている人だとなおいい。

食べる、ということはやはり幸福に繋がってくるわけで、その人の幸せな時間をお裾分けしてもらった気分になる。

 

幼い頃は食事中会話をしない、という風習があったので、皆は楽しくごはんを食べているということを知らず、皆そうなのだと思っていた。給食の時も何で皆しゃべれるんだろうと思っていたし、食事の時間は苦痛でしかなかった。

しかし、食事中会話をしないと決めていた父が、キャンプやバーベキューとなると、皆でわいわいしていたのも不思議だった。いつもの父はどこにいってしまったのだろうと思っていた。そして、私はそういう時もしゃべることができず、楽しくないなら帰れだの皆としゃべりなさいと言われ混乱したのだった。楽しかったのに。

中学生か高校生の頃に母が、父が私たちの会話に入れないからごはん中会話をしないという風になったのだと教えてくれた。

家族になってくれた夫とはしゃべれるのだが、未だに他の人とごはんを食べるときはうまくしゃべれない。今更できないので聞き役に徹することにしている。

でもお酒が入ると、ごはん中でも会話ができると気づきごはんが楽しめるようになってきた。

 

 

今は、まだ自分が食べるものには無頓着なので、一人のときもごはんの時間を大切にできるようになっていきたい。

ごはんを見ると楽しいことが想像できるようになって、よかったと思う。

 

そんなわけで、人のごはんや生活感を見ていると幸せになれる。

気軽に見れるInstagramはとてもいいツールだと思う。