夜の歌

時々このまま消えてしまいたいって思うのは僕らは何故だか儚いものに憧れるから

アスペルガー症候群の私の近況

 

 

最近子供への癇癪が酷くて、このままでは子供の内面によくない影響を及ぼすのでは、と危機感を持った私は11月からクリニックに通院している。

何故なら普通の人の怒ることって理に適っているというか、理不尽でないと思うのですが、私が怒るところってとにかく子供にとって理不尽だろうなと思うことが多く、私自身が子供の頃嫌だったことを子供にしてしまっているという後悔や恐怖があったので…

やっと年明けにWAISのテストをしてみることになった。

夫は別に行かなくてそのままでいいと思うよ、と言ってくれる。フォローするし、気にしなくていいと思うよ、と言ってくれるのだけど、今よりよくなるのであれば行った方がいいだろうな、と私が思ったのだ。

 

 

もともと、自分の母が子供を思い通りにしたがる人だった。進路もだけど、思ったように発言しないと後で怒られる。そして尚且つ、仲良く話していた母の友の悪口を帰宅中などその人のいないところで平気で言う人で、子供心に、何故?いる時に言えばいいのに、と思っていた。

父は父で、そういうことには無関心で、子供の教育に対しては何も言わなかったが、父の方針で私の家ではテレビがほとんど見れなかった。そして、父は納得行かないと店に電話してクレームを言う人だった。(大体それは父の勘違いなだけで店は悪くない)

私は就職して、逃げるように家から離れた。今は年に数回、必要最低限しか帰らない。

8月31日の夜に、というNHKの番組を今更見た。私は学校は嫌いではなかったが、家も好きではなかったので、とにかく学生の頃、居場所がないと思っていた。誰か誘拐してくれないかとか思っているような学生だった。今は携帯電話が普及しているが、携帯電話もなく、ただ家と学校の往復。情報もなく、図書館の本だけが友達だった。

 

 

という話を最近、高校の頃の友達にした。彼女とは高校ではそこまで仲良くなかった。結婚式の二次会で楽しく飲んで、その後何度か飲んだくらいの関係で、それから7年くらい音信不通だった。Twitterで再び繋がりご飯に行く機会ができた。最近アルコール依存症を克服したのだと言う話から、私の話になったのだった。

そこで、「あなたがクレーマー二世にならなくて本当によかった」と言ってくれた。彼女は私の息子とも会ったのだけど、ちゃんと育ってるよ、大丈夫だと思うと言ってくれた。

あなたの中にいる小さな自分を大切にしてあげてね、と言われた。

 

 

私は少し救われたような気になった。

今までそんな話を人にすることがなかった。話しても、大体、気にしすぎだとかそんなものだよと言われてしまったので、蓋をしていた。

 

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話の聞き方の本を読んだ。

私は話をすることも苦手だし話を聞くことも苦手だから、この本はとてもよかった。

相手の話を聴くことに集中するために、自分の考えが浮かんでも横に置く、ということを繰り返すことで聴き上手になるらしい。これからは実践していこうと思っている。

思えば、私がアンガーマネジメントで色々本を読んだ中で唯一家にある、怒らない子育ての本も、この水島先生が書いたものだった。私にはこの先生の言葉が染み込みやすいのかもしれない。

 

 

今日もこどもに怒ってしまったけど、「お母さんも練習中なんだもんね」と息子に言われた。段々私も穏やかに生きられるといいなぁと思った。