夜の歌

時々このまま消えてしまいたいって思うのは僕らは何故だか儚いものに憧れるから

大切な人を亡くすということは。

 

 

感情の軌道修正がうまくいかない。

 

 

友達が知らぬ間に自死して、私は空にいる友達に話しかけることが多くなった。

そういえば、もう会えないんだったね、と思いながら、彼女が好きだったKATーTUNやKis-My-Ft2の近況を話したり私の息子の話をしたり、穏やかだった彼女はきっと空から聞いてくれているだろう。

しばらく会っていなかっただけで、まさか死んでいるとは思わなかった。ツムツムのハートは届いていたし、ちょっとお互い忙しくて会えていないだけだと思っていた。

最後に会った時、こどもにイライラしすぎて壁を殴り骨折したと笑いながら話していて、禁煙していたのに結局また喫煙しちゃってると聞いた時も、あるあるだね、と思ったし、私もそういうときあるよって話していたから余計に涙が止まらなかった。

私にもある闇。

些細なことでイライラして、自傷行為をしてしまう。タバコを吸いたくなる。すぐ死にたくなる。

彼女の最期がどうだったか、知る機会はきっとない。モヤモヤしたまま、ずっと空に話しかけるんだ。

何でも私の先を行っていたけど、ずっと笑っていられると思っていた。年老いても、連絡をとってまたごはんを一緒に食べられると思っていた。寂しいなぁ。

私、今度三兄弟の母になるんだよ、と言ったら彼女は何と言って笑うのだろうか。

 

辛すぎて他の人と彼女の話が出来ない。

線香あげにいこう、と言われたけど私は色々理由をつけて多分行かないのだと思う。

だってそこに彼女はいないのだから。

涙が止まらなくなってしまうから。